2021/04/18 10:38
これまでララ・トマテーゼのトマトを購入して頂いたお客様から「買った直後に食べるよりも、少し日を置いた方が甘くて美味しい」という声をいくつも頂いておりました。実際、大玉トマトはかなり青みがかったものを収穫し、店頭に並ぶまでの間に追熟させることがほとんどなので、ミニトマト・中玉トマトに関しても同様の事が起こると考えられます。
今回のブログでは収穫から14日間の糖度変化と傷むまでの日数を調査しました。
また果菜類を扱う農家の間では「トマトやピーマンなどの夏物野菜は凍傷が起きるため、冷蔵保存より常温保存の方が良い」という通説があるので、実際に温度条件を変えてどちらが日持ちするのかについても比較しました。
結果は常温、冷蔵ともに2週間では全く傷まず、甘味が増しました。
常温、冷蔵ともに保存7日後あたりに最も高くなる傾向が見られました。しかしこの糖度の測定は非破壊式の糖度計を用いたため、誤差の影響が強く出た感があります。加えて、その糖度の差も0.3~0.5度程度で、大きな差とまでは言えないレベルに留まりました。
また追熟によって甘味が増す一方で常温、冷蔵ともにトマトの皮が非常に固くなりました。
今回の実験ではありませんでしたが、腐敗や傷みとは関係なく、追熟に伴って裂果(トマトの表面がパックリ割れる現象)することがあります。その傷口からカビが生えてくることがありますので、ララ・トマテーゼではあまり追熟させずにお早めにお召し上がりになることをお勧めします。
色味の違いは写真では分かりにくく、ほとんど参考になりませんが、常温保存(写真左)の方が色濃くなる傾向が見られました。
結論:
1. トマトは常温でも冷蔵でも結構日持ちします。
2. 追熟させた方が甘くなりますが、皮も固くなるので食べにくくなります。
3. お好みで追熟させるのはアリですが、裂果するリスクがあるため、お手元に届いてから2~3日以内にお召し上がりになることをお勧めします。